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教育普及グループの活動展示、始まりました☆

教育普及 2019.04.30

 4月26日(金)から、「びじゅつって、すげえ!2018-2019 この1年の進化と深化」を開催している。昨年度開催した教育普及の事業は、のべ388のワークショップ(そのうちアウトリーチは90回)を行い、その活動内容は冊子「びじゅつって、すげえ!2018-2019」にまとめた。数多い活動の中から、毎年ゴールデンウィーク週間に活動記録展示を行っているので、参加者の笑顔、眼差し、そして作品の前で佇む姿を、ぜひ、見に来てほしい。

 場所は2階のアトリエ+体験学習室。
 アトリエでは、通常行っている「みんなの土曜アトリエ」「アトリエ・ミュージアム みんなでつくろっ!」の他、昨年度多く開催した「特別ワークショップ」の写真を展示している。中には金箔を貼る専門的なテンペラの講座や「アート&デザインの大茶会」で行った須藤玲子氏のこいのぼり、初代館長新見隆による人形ワークショップなどが、所狭し、と並んでいる。他にもハンズオン作品として、井上雅之氏、中井川由季氏、小松誠氏、青木美歌氏の作品を展示している。この作品群は、触覚のために作家に作品を依頼。ワークショップやアウトリーチの、「触ると触れる」というシリーズの中で使用している(今回は展示ケースの中なので触ることはできない)。
 奥の体験学習室では3月に彫刻家の佐野藍氏を迎えて開催した「幻獣ラビリンス」のワークショップから、再現展示を行っている。これは描いた作品を、今回の展示のため参加者に置いていってもらったものを展示している。ワークショップでは、懐中電灯での鑑賞だったが、さすがに暗いので、映像を投影した中での展示となっている。ひときわ目立つドラゴンは、佐野氏が子どもたちと描いたもの。他にも探すと、子どもたちの想像力たくましい幻獣が見つかるはずだ。あわせて展示している佐野氏が大分県の石灰岩から作ったドラゴンと蛇は、可愛さと迫力と緻密さで必見だ。

 今回の教育普及グループ活動展示は、5月9日(木)まで、開館時間ならいつでも見ることができる。ところで昨年度のチラシには家や乗り物などの紙工作ができるオマケが付いていたのを知っているだろうか。このチラシもアトリエに置いてある。もちろん持ち帰りOKなので、家で作って欲しい。
 

大分県立美術館 教育普及グループ 主幹学芸員 榎本寿紀