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イベント&プログラム

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国際シンポジウム 南蛮工芸 16~17世紀の南蛮漆器と金属製品
  • 開催日
    2016年7月23日(土)
  • 時間
    13:30~17:00 ※開場12:30
  • 定員
    80
  • 会場
    2階 研修室
  • 参加費
    無料
  • 募集期間
    申込み不要当日参加可

今から約400年前、ヨーロッパの人々を魅了し、日本に数多く注文された漆器を「南蛮漆器」とよびます。近年の調査により、スペインでこの南蛮漆器の大半が、現在も教会内で大切に伝えられていることが分かりました。そこから見える南蛮漆器とキリスト教との関わりについて、スペインで長年南蛮漆器の研究をされている川村やよい氏から、ご講演いただきます。
さらに、理化学分析の結果、これらの南蛮漆器の装飾等に用いられた金属のうち主なものは、当時日本では独自に製造することのできなかった真鍮であることが分かりました。最近では当時の真鍮製品が遺跡でも数多く出土しています。本シンポジウムでは、それらのルーツや歴史的背景について、美術史学・考古学・理化学の各分野の発表を通し、学際的な検証を試みます。

構 成:
 第1部 講演
  川村やよい(オビエト大学 美術史学 准教授)
  「スペインにもたらされた南蛮漆器―キリスト教との関連―」
 
 第2部 個別発表
  浅野ひとみ(長崎純心大学 教授)
  「趣旨説明 対抗宗教改革後のキリスト教信仰具」

  平尾良光(帝京大学 客員教授)
  「真鍮の歴史について」

  坪根伸也(大分市文化財課 参事)
  「戦国期の鍵からみた真鍮生産」

  後藤晃一(大分県立歴史博物館 主幹研究員)
  「真鍮製キリシタン遺物」

主 催:国際シンポジウム南蛮工芸実行委員会
共 催:大分県立歴史博物館、公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団(大分県立美術館)、科研「覚醒する禁教期キリシタン文化」(課題番号:16H03514)、キリシタン・南蛮文化交流協定議会(大分市・臼杵市・津久見市・竹田市・由布市・国東市・日出町)
後 援:大分市教育委員会、津久見市教育委員会、長崎純心大学比較文化学科、大分合同新聞社

お問合せ先:大分県立歴史博物館 Tel:0978-37-2101