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「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」紹介 -第5回- さまざまな企業が商品化

展覧会 2019.07.20

1954年、当時世界一の購読者数を誇っていたイギリスの夕刊紙「イブニング・ニューズ」が、ムーミンの漫画の連載を開始しました。世界40カ国以上、2,000万人以上の読者が毎日ムーミンを目にすることになりました。ムーミンの生み親でフィンランドの芸術家トーベ・ヤンソン(1914~2001年)の名は世界中に知られるようになりました。このムーミンの漫画は世界的な成功を収め、ムーミン・ブームが始まりました。
ほぼ同時期、さまざまな企業がトーベにムーミンの商品化を持ち掛け、50年代初めにはムーミングッズの大量生産が始まりました。56年の春には、フィンランドの首都ヘルシンキの「ストックマン・デパート」がムーミングッズのキャンペーンを開催。陶器やファブリック(布地)、衣類、ハンカチ、キリストの復活祭を祝うイースターカードなど、さまざまな商品が販売されました。
トーベが自ら監修、デザインしていた初期のムーミングッズには壁紙や着せ替え人形、12月にクリスマスイブまで日めくりをするアドベントカレンダー、ムーミン谷を舞台にしたボードゲームなどがあり、細部まで丁寧に作られた商品が多いです。
ムーミン展では、ポストカードや陶器、ファブリック、おもちゃなどの貴重なグッズの他、ポスターや銀行の広告、さらには幻のムーミン人形ともいわれるフィンランドの工房「アトリエ・ファウニ」のフィギュアなどが並びます。本の世界を飛び出したムーミンの魅力も一緒に楽しんでいただけることとお約束します。=終わり=

▽ムーミン展は9月1日まで。料金は一般1,400円、大学・高校生1,000円、小中学生700円。

大分県立美術館 主幹学芸員 宇都宮壽

大分合同新聞 令和元年7月20日朝刊掲載
 

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