2019.05.23
先週末から始まった竹工芸名品展は、メトロポリタン美術館で開催された「日本の竹工芸:アビー・コレクション」展の世界巡回展。展示室にはぜひ、双眼鏡を持って行ってほしい。
遠く海の向こうのメトロポリタン美術館からやって来た貴重な作品の数々。当然、展示ケースに収められている。ケースに触らなければ、かなり近寄ることも可能だが、さらに双眼鏡を使うと、細部の魅力に息をのむ。丁寧に編み込まれて作られた構造、あるいは籐が巻き付けられてできた模様。「神はディテールに宿る」。これは建築家が使いはじめた言葉だが、もちろん世の中、素敵なモノには共通したことであり、今回の竹工芸の作品群も例外ではなく当てはまる。さらに作品によっては双眼鏡で切り取られた画面が、別世界へ誘ってくれることだろう。そして、できれば動きやすい服装と靴での来館が好ましい。と言うのは、しゃがんで視ることをはじめ、いろいろな角度から視るのがおススメな竹工芸なのである。
さて、2Fの情報コーナーでは、今回の展覧会に合わせて、図書の展示替えも行っている。教育普及所蔵の書籍から、竹、工芸、デザイン、道具、植物関連をセレクトした。書籍を見てから展示室に行くか、展示室に行ってから書籍を見るか。。。ぜひ、立ち寄ってほしい。
ニューヨークのアビーコレクション
メトロポリタン美術館所蔵
竹工芸名品展
会 期:2019年5月18日(土)~6月30日(日)
開館時間:10:00~19:00 ※金曜日・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
休展日:なし
会 場:3階 展示室B
観覧料:当日券 (一般・大学生)1,000円/(高校生)700円/中学生以下無料
前売・団体 (一般・大学生)800円/(高校生)500円
※団体料金は20名以上
※大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金
※障がい者手帳等をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
※学生の方は入場の際、学生証をご提示ください。