講師:村井良徳(国立科学博物館/植物化学、環境適応学)× 古屋絵菜(染色家)
人間の眼と昆虫の眼。そして科学者の眼と表現者の眼。それぞれの“眼”によって花の色はどのように映っているのでしょう。高山植物をはじめとした植物が作り出す化学物質の多様性と機能を探る村井良徳さんと、花を描くときに徹底的に観察するのはもちろん、ピンセットで分解して細かく見たり、口に含んだりするなど、五感で花を感じ取るという古屋絵菜さんの、二人の視点のお話です。
【 要事前申込 】≪申込締切≫ 10月25日(月)
特別連続ワークショップ&レクチャー
「未知っち、見ちっち vol.Ⅱ Color & Science」
其の一:花の色を視る~科学者と表現者の視点から
村井良徳/国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ 研究主幹 (兼) 筑波実験植物園 研究員 標本資料センター コレクションマネージャー
大学から山を歩き始め、出会った植物の生き様に魅了され、研究者になる。日本をはじめブータンなどでの高山植物のフィールド調査や、植物が様々な環境に適応するために作りだすフラボノイドなどの化学物質が、どの植物にどんな種類が蓄積され、植物体内でどのような働きをしているのかなどに着目し研究している。また筑波実験植物園で、日本の代表的な植物やクレマチスなどの多彩な花々の展示や管理もしている。
古屋絵菜/染色家
臈纈による染色家として甲州市の生家にアトリエを構えながら全国各地にて企画展などを開催。NHK大河ドラマ『八重の桜』のオープニングタイトルバックに作品が採用された。桜や桔梗(キキョウ)、芥子、シャクナゲ、シャクヤク、パンジーなどのモチーフは、咲き誇る花だけでなく、花びらが散る様子や、散った後の花も題材にしている。近年ではアイスクリームの代表的メーカー「ハーゲンダッツ ジャパン」の限定パッケージとして、花びらが舞い散る『グリーンティー』を制作する。
【問い合わせ先】
大分県立美術館 学芸企画課 教育普及室
tel:097-533-4502/mail:edu@opam.jp