約2億5000万年前(古生代ペルム紀末)や2億年前(中生代三畳紀末)に生物の大量絶滅が起きました。この原因は破局噴火だといわれています。およそ6600万年前(中生代白亜紀末)にも、インドのデカン高原に破局的噴火があり、恐竜の絶滅にも影響を与えたようです。そして、人類の進化にもインドネシアのトバ火山の噴火が多大な影響を与えたとされています。地球と生命の進化に影響を与え続けてきた超巨大火山の噴火を地球史・生命史の観点から見直し、またこれからおこるであろうイエローストーン、喜界カルデラなどの破局的噴火の可能性についても触れます。
未知っち、見ちっち @ 生命のれきし
A:超巨大火山と生命進化の謎~地球規模の超巨大噴火が生命進化を加速させた?
講師:佐野貴司(国立科学博物館/地学研究部 鉱物科学研究グループ グループ長)
(profile)
日本学術振興会特別研究員(研究従事機関:京都大学)、富士常葉大学環境防災学部研究助手・助教授、国立科学博物館地学研究部研究官・研究員・研究主幹を経て、2015年より鉱物科学研究グループ長。専門は火山学および岩石学。主な研究対象は超巨大火山。著書に『地球を突き動かす超巨大火山』『海に沈んだ大陸の謎』(講談社ブルーバックス)などがある。
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大分県立美術館 学芸企画課 教育普及室
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