布の皺や襞をイメージの源泉とし、鉛筆で描く美術家の妻木良三さん。その作品は、須弥山をはじめとした山や風景を思わせるものから、皮膚や体内のようなものまで様々ですが、その作品制作方法のきっかけとなる「モノを見立てる」行為について、そして美術におけるモノの視方や感じについて伺います。
講師:妻木良三(美術家)
1974年和歌山県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。1998年より鉛筆による絵画を描き始める。東京での活動の後、2008年に和歌山県湯浅町に帰郷、自坊の本勝寺で僧職を務めながら独自の世界を表現する。また近年は写真やコラージュといった分野にも取り組み、表現の領域を広げている。2016年度和歌山県文化表彰文化奨励賞を受賞。2022年7月に和歌山県立近代美術館にて、妻木良三「はじまりの風景」を開催。
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大分県立美術館 学芸企画課 教育普及室
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