江戸時代末期から明治時代にかけて流行った見世物・開帳・書画会は、博物館・美術館のルーツと呼ばれています。庶民に身近な公開展示の場だったからです。見る楽しみを触発した文化資源としての「見立ての世界」についてもお話を伺います。
講師:木下直之(博物学・美術史/静岡県立美術館 館長、東京大学名誉教授、神奈川大学国際日本学部歴史民俗学科教授)
1954年静岡県浜松市生まれ。専門は博物館学、美術史、写真史、見世物研究。近代日本美術を中心に、写真、建築、記念碑、銅像、祭礼、見世物など社会や国家にかかわる表現、物質文化全般について幅広く研究を行う。忘れられたもの、消えゆくものなどを通して日本の近代について考えてきた。OPAM教育普及には、連続講座「美術館をめぐる7つのお話」最終回、「その七 美術の境界をいったりきたり~美術館はどこへいく」(2020年1月)で招聘し、今回は2度目の登壇となる。
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大分県立美術館 学芸企画課 教育普及室
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