リオ・デ・ジャネイロの「トランス・ジェンダー」(自認する性と身体的な性が対応しない状態)の人々を撮った写真集『SOU GLAMOUR』や映像作品《Life in Between―Lio’s Third Gender》などで高い評価を得ているウィーンのアーティスト。
政治や歴史、社会学的な文脈の上で、人間のアイデンティティ形成にかかわる性、宗教、人種、ジェンダーにかかわる作品を数多く制作。
展覧会場には、彼女がこれまでに手がけた写真や映像を展示します。
また、県内でジェンダーにかかわる滞在制作も行い、完成した作品は6月下旬から追加展示予定。
6月22日(水)は大分大学、6月24日(金)は別府大学で映像作品の上映を組み合わせたワークショップを行います。
マリアンネ・グレーバー Marianne Greber
1963年オーストリア生まれ。ウィーン在住。1979年から1981年まで、オーストリア・クロスカントリー、スキーチームに所属。ウィーン大学でロマンス諸語を学び、1993年に卒業。
1994年から2001年まで、クンストハレ・ウィーンにてディレクターのアシスタントを務め、1995年にウィーンのArt Photography Schoolを卒業、2001年よりフリーランスのアーティストとして活動。政治・歴史・社会的な文脈上で、個々を形成する性、宗教、人種やジェンダーに関する作品を多く手がけている。南アメリカでの滞在制作を行い、2008年にはブラジル、リオデジャネイロの男性から女性への性転換者に焦点を当てた写真集『Sou Glamour』を出版、同時にセミドキュメンタリー映画を制作した。