ユーラシアの庭
マルセル・ワンダース≪ユーラシアン・ガーデン・スピリット≫2015年 | 須藤玲子≪ユーラシアの庭「水分峠の水草」≫2015年 |
1600年、オランダ船、リーフデ号が大分県臼杵に漂着し、困難な航海に耐えた船員を人々が介抱したことから、日蘭交流の歴史が始まりました。このエピソードを現代において再び呼び覚ますインスタレーションが、1階アトリウムに登場します。オランダのデザイナー、マルセル・ワンダースと日本のテキスタイルデザイナー、須藤玲子による伝統と現代性の融合。トップクリエイター二人が出会うことで、OPAM館内に「ユーラシアの庭」が創出されます。
大分観光壁
「ミヤケマイ、世界は届けい・セカイハトドケイ—大分の中心で家内安全を叫ぶ」
「観光」とは、「光を観る/観せること」、つまり、「地域のすぐれたものを観る/観せること」です。大分観光壁では、大分のすぐれものが、現代作家の新しい視点を通して、美術作品へと昇華し、鑑賞者に呈示されます。国内外で活躍する美術家ミヤケマイは、最も小さい家、会社、郷土などという単位から平和(家内安全)を実行し、世界に鳩(平和)を呼び戻そうという大分発のプロジェクト、「世界は届けい・セカイハトドケイ」を通じて、アトリウムの西側スペースを「大分の光」で充たします。
天庭(あまにわ) — 工芸を超える現代三人衆
「徳丸 鏡子(陶)、礒﨑 真理子(陶)、高橋 禎彦(ガラス)」
天庭(あまにわ) ― そこは天に開かれたOPAMの中庭。ここで国内外で活躍する現代工芸作家三名によるインスタレーションが展開されます。素材と向き合うなかで生まれる作品は、工芸の域を超えた立体造形であり、私たちの視覚のみならず、触覚までをも刺激します。刻一刻と変化する光と空気に包まれて、それらは様々に私たちの五感を刺激し、心を宇宙の広がりへと解き放ってくれます。