JR大分駅3・4番線ホームの元喫煙スペースを活用して展開するJR大分駅との共同企画“OPAM at Platform of Oita Station”。第3回目を担当するのは、美術家・新宅加奈子です。11月24日(木)に「stratum(地層)at OPAM」の本作品が登場しました(展示期間は2023年3月31日まで。2022年10月8日~11月23日の間はプレ展示をしておりました)。
stratum(地層)at OPAM
私たちが崖の断面などで目にする地層は、単なる岩や石、砂などが積層するだけではなく、その時々の大気や気象、地球の陸・海・マントルなどの状態、動植物の生態、文明や文化の動向など様々なものが織りなされ生まれます。 この作品は、生きていることを確認する行為として行う絵の具を全身に纏うパフォーマンス“I’m still alive”において、体温によって徐々に硬化していく絵の具、つまり、私のDNAを保持する媒介(メディア)が化石と化したものです。 日々人々が訪れ、作品の鑑賞や発表、イベントへの参加など、人と人、人ともの、人とことの交流や交感を生むOPAMのイメージをこの空間に表出させました。
“OPAM at Platform of Oita Station”とは
2021年9月から始まったJR大分駅3・4番線ホームの元喫煙スペースを活用して展開するJR大分駅との共同企画。大分ゆかりのアーティストが、JR大分駅のプラットフォームに「大分県立美術館(OPAM)」をイメージして、作品を制作する企画です。OPAMで開催する展覧会も紹介します。
新宅加奈子
美術家。大分県生まれ。全身に絵の具を纏うパフォーマンスを展開。 京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院を卒業し、現在、京都を拠点に個展や、ソウル、アジア新人アーティスト芸術祭、ヨコハマトリエンナーレ2020 プレイベント「ヨコハマトリエンナーレ2020 エピソード00 ソースの共有」への参加、ダンサーとの共演による身体表現パフォーマンス「raw-精神と肉体の展覧会」を展開するなど国内外問わず活動中。
新宅加奈子 《I’m still alive》 |
新宅加奈子 《Indication》 |