展覧会
gallery MAPO (ギャラリーマポ) 堀 徳行+ 徳丸美香 モザイコの窓
自閉症を中心とする発達障がいがある人たちの豊かな育ちと暮らしを実現することを目的とする「社会福祉法人 萌葱の郷」が発信する創作ブランド、アトリエMOE。
50名を超えるメンバーの中から「どんこの里いぬかい」の堀さん・徳丸さんの作品をご紹介します。
手で割ることができる樹脂のモザイコ。思いのままに木の板に貼り付けて出来上がる画面は、一見抽象的でありながら、不思議な物語の世界へと私たちをいざなう窓のようにも感じられます。
出展作家:堀 徳行(ほりのりゆき)、 徳丸美香(とくまるみか)
- 会期
- 2024年11月2日(土)~12月25日(水)
- 休展日
- なし
- 会場
- 大分県立美術館 2F
- 開館時間
- 10:00~19:00 ※金・土曜日は20:00まで
- 観覧料
- 無料
- お問合せ先
- おおいた障がい者芸術文化支援センター 097-533-4505
堀 徳行(ほりのりゆき)
1976年生まれ。数字が好きな徳行さんはノートに数字を書いたり電卓で遊んだりしています。また、自分が生まれた日以降であれば年号・月・日にちを伝えるとその日が何曜日かをすぐに答えることができるので、度々曜日当てゲームをしてくれます。美術の時間には数字や頭の中にある言葉を声に出して読み上げながら描きます。それと並行してモザイク作品の制作も行っています。徳行さんが引いた線に沿って職員が板を切り取り、できた板片にモザイクを貼ったものを再構成しています。
徳丸美香(とくまるみか)
1973年生まれ。普段はどんこの里のレストランで清掃や食器洗いの仕事をしています。週に一度の美術クラブでは図鑑や家族との思い出をモチーフにスラスラと下書きをすると、小さく割ったモザイコをコツコツと地道に貼っていきます。美香さんの選んだモチーフは独特の形にデフォルメされ、色彩豊かに表現されます。一見抽象的に見える絵でも「これは何の絵ですか?」と尋ねてみると彼女のストーリーが聞けるので面白いですよ。
gallery MAPOについて
つくりたいから、つくる。描きたいものを、描く。
『gallery MAPO』は、自らの思いを自由に表現した作品を紹介するコーナーです。
こうした表現は「アールブリュット(生の芸術)」や「アウトサイダーアート」などと呼ばれています。
「MAPO」とは「magic pocket」……「魔法のポケット」という意味を込めました。
小さなポケットから魔法のように生み出される不思議な作品たちをイメージしています。
大分県内で活躍するアーティストの「生」の表現を、ゆっくりとお楽しみください。