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展覧会

畠山記念館名品展

東京港区・白金台にある畠山記念館は、実業家畠山一清のコレクションを公開する私立美術館です。創設者の畠山一清は、即翁と号して能楽と茶の湯を嗜み、美術品の蒐集に努めました。所蔵品は茶道具を中心とする古美術品で、国宝6件、重要文化財33件を含む約1300件に及びます。本展は九州の地で初めて、畠山記念館の所蔵品から国宝・重文を含む、約70件を厳選し、一堂にご紹介します。

会期
2024年2月9日(金)~3月26日(火)
休展日
3月4日(月)
会場
大分県立美術館 3階 展示室B
開館時間
10:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
※金・土曜日は20:00まで開館
観覧料
一般 1,300(1,100)円
高校・大学生 1,100(900)円
・( )内は前売および有料入場20名以上の団体料金。中学生以下は無料。
・大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金。
・身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
・学生の方は入場の際、学生証をご提示ください。
・「畠山記念館名品展」の会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料でご覧いただけます。
お問合せ先
大分県立美術館 TEL:097-533-4500
《伊賀花入 銘 からたち》 桃山時代(16世紀) 
  重要文化財

《伊賀花入 銘 からたち》 桃山時代(16世紀)    重要文化財

破格の造形美!即翁が愛蔵した茶道具!
 
桃山時代(16世紀後半)に伊賀(現・三重県伊賀市)で焼かれた茶陶。大名茶人・古田織部(ふるた・おりべ)の指導で、破格の造形美による茶陶が生み出された。本作は、焼成時に口が割れ、その破片が頸(くび)や肩に付着し、それが鋭いトゲのようであることから、トゲを持つ花の“からたち”にちなんで銘が付けられた。
即翁(そくおう)の地元・金沢の諸家に伝わってきた茶道具として即翁が特に愛蔵した花入である。

《離洛帖》 藤原佐理 平安時代 正暦2年(991) 
  国宝 2月9日~3月3日展示

《離洛帖》 藤原佐理 平安時代 正暦2年(991)    国宝 2月9日~3月3日展示

変化に富んだみごとな筆致!書の国宝!
 
藤原佐理(ふじわら・すけまさ)は、小野道風、藤原行成とともに「三蹟(さんせき)」と呼ばれる平安時代の能書家、公卿。本作は、佐理が太宰府の次官に任ぜられて九州に下向する途中、長門国赤間関(現・下関市)で、摂政の藤原道隆に赴任の挨拶を怠ったため、その詫びの取りなしを縁者に宛てて依頼した詫び状。佐理の筆力の強さ、歯切れのよい筆致が遺憾なく発揮されている。
「洛」とは京のことで、京から九州に赴任するため「洛を離れる=離洛」という語が最初にあることから「離洛帖(りらくじょう)」と呼ばれる。

《井戸茶碗 銘 信長》朝鮮半島・朝鮮時代(16世紀)   重要美術品

《井戸茶碗 銘 信長》朝鮮半島・朝鮮時代(16世紀)   重要美術品

織田信長が所持した井戸茶碗!大ぶりの名碗!
 
日本の茶の湯の「わび」「さび」の美意識に適うものとして、朝鮮半島で焼かれた日常雑器が取り入れられた。井戸茶碗(いどちゃわん)はその代表的な朝鮮産の茶碗。織田信長が所持したことからこの銘が付けられている。
大ぶりで見込みが深く、枇杷(びわ)色の釉調や、高台周りの梅花皮(かいらぎ)と呼ばれる白い釉薬のちぢれた景色など、井戸茶碗の見どころを備えている。
また、この茶碗は即翁から、酒井億尋(荏原製作所二代目社長)の還暦を祝って、億尋とその妻である即翁の長女・睦に贈られたもので、後に畠山記念館に寄贈された。

《竹茶杓 銘 落曇》千利休 桃山時代(16世紀)

《竹茶杓 銘 落曇》千利休 桃山時代(16世紀)

豊臣秀吉ゆかり、数奇な運命をたどった利休の茶杓!
 
千利休が作った茶杓(ちゃしゃく)。筒書によると、豊臣秀吉がこの茶杓を愛するがあまり、櫂先(かいさき:茶杓の先端の部分)を直させたが、失敗したため捨てようとしたところ、徳雲軒なる医者が拝領し、打曇という銘の付いた茶入とともに手元に置くことになったことから「落曇(おちぐもり)」という銘が付いたという。
秀吉のお気に入りの茶杓でありながら、数奇な運命をたどった茶杓である。

​《志野水指 銘 古岸》 桃山時代(16~17世紀)   重要文化財

​《志野水指 銘 古岸》 桃山時代(16~17世紀)   重要文化財

力強い作ぶり!伸びやかな絵付け!屈指の水指!
 
志野焼は、美濃(現・岐阜県)にて桃山時代に焼かれた白い釉薬を施した焼きもの。本作は、水墨画を思わせる伸びやかな芦(あし)の絵に、よく溶けた長石釉(ちょうせきゆう)の白い色調、また釉薬のかかりの少ない最上部の口縁(こうえん)などには、火色と呼ばれる赤みが生じ、見事な調和を見せている。力強い大胆な造形が見どころ。描かれた様子が、冬枯れの岸辺を思わせることから「古岸」という銘が付けられたのであろう。
即翁が深い影響を受けた茶人に益田鈍翁がおり、本作はその弟・益田克徳が愛蔵した名品であったが、即翁へと伝わった。

渡辺始興《四季花木図屏風(右隻)》江戸時代     重要美術品  畠山記念館蔵
2月9日~3月3日展示

渡辺始興《四季花木図屏風(右隻)》江戸時代    重要美術品 畠山記念館蔵 2月9日~3月3日展示

45種にも及ぶ草花を描く!華麗な琳派の屏風!

渡辺始興(わたなべ・しこう)は、京都の絵師で、晩年の尾形光琳(おがた・こうりん)に師事したと考えられている。本屏風は琳派(りんぱ)が得意とした草花図の流れを汲む。ただ本作には非常に多くの種類の草花が描かれ、それらは45種余りにも及ぶ。鬱金(ウコン)や煙草の花など、珍しい植物も描かれており、本草学的な関心が窺える。画面構成や色彩のバランスも見事な、渡辺始興の代表作である。
即翁の蒐集品には、琳派の名品が数多く含まれる。それらは生糸貿易で財を成した実業家で数寄者であった原三溪(はら・さんけい)の旧蔵品であることが多く、本作も三溪旧蔵品である。

​《青花龍濤文天球瓶》中国・明時代(15世紀)   重要文化財

​《青花龍濤文天球瓶》中国・明時代(15世紀)   重要文化財

コバルトブルーの美しさ!中国陶磁の粋美!

白地をいかし、コバルトの青と陰刻により、逆巻く波濤の中を天に向かって白龍が飛んでいく様子を見事に表現している。天球瓶(てんきゅうへい)とは豊かに膨らみを見せる胴にすらりと首が伸びる瓶のことで、天体(天球)の様子を表したものに似ていることからこの名が付いたといわれている。
晩年の即翁は、記念館開設を決意した後、より幅広い世代にも興味をもって集まってもらえるようにと考え、茶道具以外の名品も蒐集していった。

着物を着て「畠山記念館名品展」を観よう!

本展の会期中、着物でご来場いただくと鑑賞料金がお得になる「着物割」を実施します!(一般200円引)
ぜひ、お気に入りのお着物で本展をお楽しみください。

【CM動画】畠山記念館名品展(開催中)

チケット取扱場所

大分県立美術館以外でも下記店舗でも販売しております。

・iichiko総合文化センター1Fインフォメーション
・トキハ会館 3F プレイガイド
・ヱトウ南海堂
・大分市府内五番街商店街振興組合
・大分県職員消費生活協同組合
・大分合同新聞社本社・プレスセンター
・ローソンチケット(Lコード:83916)ローソン店舗の端末での発券操作となります。
・チケットぴあ(Pコード:686-493)セブンイレブン等店舗の端末での発券操作となります。

※前売り券の販売は2024年2月8日(金)までとなります。

「畠山記念館名品展」 開催記念メニュー 2階カフェシャリテにてお召し上がりください!

茶葉と小イカのペペロンチーノ  1,350円(税込)

茶道具を中心とした畠山記念館のコレクションを公開する今回の展示に合わせて、
有機栽培の茶葉とやわらかい小イカを取り合わせたパスタです。
 

「畠山記念館名品展」公式図録 1階 ミュージアムショップにて発売中!

畠山記念館名品展 
1,800円(税込)

畠山記念館名品展  1,800円(税込)

東京港区・白金台にある畠山記念館は、実業家畠山一清のコレクションを公開する私立美術館です。本展は九州の地で初めて、畠山記念館の所蔵品から国宝・重文を含む、約70件を厳選し、一堂にご紹介します。
1階ミュージアムショップでは本展覧会の図録を販売いたします。
ご鑑賞後もぜひお楽しみ下さい。

ショップでは現金書留による図録・関連書籍の通信販売も行っています。
詳しくは下記ショップまでお問合せください。

ミュージアムショップ「PortoPorta(ポルトポルタ)」
Tel:080-2742-9602
E-mail:portoporta@renkei-oita.co.jp

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(ご意見、お問合わせ先)
大分県立美術館
〒870-0036 大分市寿町2番1号
TEL:097-533-4500 FAX.097-533-4567