
みどころ1
生命誕生の神秘
こわばった姿勢でじっと一点を見つめる母親と羊水に包また嬰児。画面上方の白い帯は、子供が生まれる前の無限の時間を表しているといいます。生命誕生の神秘を象徴するかのようなこの作品には、髙山辰雄の「生」に対する希望と不安が母の想いとして写し出されているようです。
生命誕生の神秘
こわばった姿勢でじっと一点を見つめる母親と羊水に包また嬰児。画面上方の白い帯は、子供が生まれる前の無限の時間を表しているといいます。生命誕生の神秘を象徴するかのようなこの作品には、髙山辰雄の「生」に対する希望と不安が母の想いとして写し出されているようです。

みどころ2
生と死を見つめて
糸園和三郎は子どもの頃に骨髄炎を患って以来、常に病気と隣り合わせの人生を歩みました。本作品は48歳の時に生死を分ける大病を患った直後に制作された作品です。飛び立つ鳥を見上げる青年の姿には、絶望的な状況の中で、生と死を見つめる画家の心境が映し出されているようです。
生と死を見つめて
糸園和三郎は子どもの頃に骨髄炎を患って以来、常に病気と隣り合わせの人生を歩みました。本作品は48歳の時に生死を分ける大病を患った直後に制作された作品です。飛び立つ鳥を見上げる青年の姿には、絶望的な状況の中で、生と死を見つめる画家の心境が映し出されているようです。

みどころ3
日本画のシュルレアリスム
手前のテーブルには様々な種類の蛾と昆虫標本を作製するための用具が並べられ、奥には一組の男女が横たわっています。なんとも不可思議な光景を軽やかな明るい色彩で描き出した本作品は、田口壮が新しい日本画の創造を目指して仲間とともに立ち上げた歴程美術協会の第1回展の出品作。シュルレアリスムをいち早く日本画に取り入れた意欲作です。
日本画のシュルレアリスム
手前のテーブルには様々な種類の蛾と昆虫標本を作製するための用具が並べられ、奥には一組の男女が横たわっています。なんとも不可思議な光景を軽やかな明るい色彩で描き出した本作品は、田口壮が新しい日本画の創造を目指して仲間とともに立ち上げた歴程美術協会の第1回展の出品作。シュルレアリスムをいち早く日本画に取り入れた意欲作です。