日出町在住の河野真一郎さんは、美術研究所やデッサン教室に通いながら、毎日のように絵を描き続けてきました。
四つ切画用紙に水彩で大分の風景を描くのが河野さんの定番スタイル。描けば描くほど、絵の具の混色や細部の描き込みにのめり込み、画面が濃密になっていきました。じっくり1年をかけて仕上げた作品もあります。
今後の作品も期待される河野さんの絵画表現を、ぜひお楽しみください。
出展作家:河野真一郎(こうの しんいちろう)
美術家たちは自らの心の中で作り出したイメージを様々な手法で表現しています。江戸時代の南画家たちは、見ることのできない中国の仙境を心の中でイメージを膨らませながら描き出しました。近代に入ると眼に見える世界を超越した心の内面を表現しようとする美術家たちがあらわれます。日本画家・髙山辰雄は、自然と人間とのつながりや、生命の不思議に思いをめぐらせ、その思念の先に紡ぎ出した象徴的なイメージを通じて独自の画境を切り拓きました。洋画家・糸園和三郎は、シュルレアリスムを創作の起点として、静謐な心象風景の中に、現代に生きる人々の不安や孤独を詩情豊かに描き出しました。
本展は「生誕120 周年 サルバドール・ダリ」展の開催にあわせて、大分県立美術館のコレクションより人間の心の内面を写し出した作品を紹介します。