アトリエ・ミュージアム@ブログの中からこんにちは♪ おとなのぬりえ
2020.05.01
大分県から絵の具をつくる。これは身近なモノ、地域ならではのモノを素材にした絵の具づくりです。子どものときに草花の汁を絵の具にして何か描いた思い出や、朝顔の花をすり潰した色水に感動した思い出のある人もいると思います。草花の汁を使えばとりあえず絵は描けます。でも時間が経つと、色は変わってしまいませんか? 絵の具にするのはなんでも良いというわけではありません。
教育普及では、ある時は身近なモノを、またある時は大分県ならではのモノを、そして特別な植物はタネから育て、絵の具を作ってきました。そしてその絵の具となった素材をいくつかスケッチしたので、紹介します。
このスケッチに使った絵の具を紹介します。
胡粉 これは豊後高田市のイタボガキの殻を砕いて作りました。
イタボガキは今ではとても貴重なカキです。
日田杉 日田市津江の杉を蒸し焼きにして、日田杉ブラックを作りました。
黒の絵の具は、ボーンブラック(牛の骨)、アイボリーブラック(象牙)など、材料が色名に使われています。
他に関アジ ボーンブラック、関サバ ボーンブラック、姫島車エビ シェルブラックなどを作りました。
藍 タネから育てています。
美術館スタッフ、サポーター、そしてワークショップの参加者が毎年育てています。
紅花 これもタネから育てています。
藍も紅花もすでに育てて4年以上が経ちました。三代以上続いているので、江戸っ子ならぬ、大分っ子です。
藤黄 この黄色は購入しました。
藤黄はガンボージの樹脂を固めたものです。
これらの色材(絵の具)を、2017年、夏のワークショップでつくってみました。
紅花 | 藍 | 露草 |
紅花から片紅をつくる | 藤黄(ガンボージ) | 露草にアルカリを加えて緑色をつくる |
< 露草で露草を描こう! >
ワークショップでは、絵の具を作った後、ぬりえを行いました。
参加者の力作をご覧ください。
みなさんも、植物のぬりえをしてみませんか?
ぬりえは5種類。
露草、藍、日本茜、ムラサキ、そして4種の植物が一緒になった饗宴バージョンです。
下の<pdf>をダウンロードして、ぬってください。
身近な草花の汁を使ってもいいし(但し、時間が経つと色は変わるかも)、色鉛筆を使ってもステキです。
完成したら、写真を撮って美術館に送ってくれたら嬉しいな☆
メールアドレス:edu@opam.jp
フェイスブックやこのブログで、紹介したいと思います。