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東西風景版画の出会い

ターナーから浮世絵、近代版画までの珠玉

銅版画による風景表現の多様性と技術の進歩を示した19世紀イギリスの風景画家ウィリアム・ターナーの『研鑽の書』とともに、葛飾北斎、歌川広重の浮世絵から、橋口五葉、川瀬巴水らの近代版画へと至るわが国における風景版画の展開を紹介。

開催趣旨

中世ヨーロッパで誕生した銅版画は、革新的な印刷技術として普及する一方、その表現の可能性を求めて、多くの画家たちがこの技法による作品を手がけました。中でも精緻な描写で都市や自然の景観を実在感豊かに描き出した風景版画は人気を博し、世界中に伝播。江戸時代中期に日蘭交易を通じて日本に伝わると、東洋画にはない奥行感のある空間表現が驚きとともに受け入れられ、わが国の風景表現に新たな展開をもたらすとともに、浮世絵風景版画の誕生を促すことになりました。
本展は、当館のコレクションにより、銅版画による風景表現の多様性と技術の進歩を示した19世紀イギリスの風景画家ウィリアム・ターナーの『研鑽の書』全99点を一堂に展示するとともに、葛飾北斎や歌川広重の浮世絵から、橋口五葉、川瀬巴水、吉田博らの近代版画へと至るわが国における風景版画の展開を紹介。東西の出会いを通して花開いた版画芸術の奥深い魅力に迫ります。

ウィリアム・ターナー 《『研鑽の書』:バーゼル》 1807年 歌川広重 《木曾街道六拾九次之内 須原》 天保後期頃
ウィリアム・ターナー 《『研鑽の書』:バーゼル》 1807年 歌川広重 《木曾街道六拾九次之内 須原》 天保後期頃
マックス・クリンガー 《『四つの風景』:夏の午後》 1883年 葛飾北斎 《冨嶽三十六景 五百らかん寺さゞゐどう》 1831-1834年
マックス・クリンガー 《『四つの風景』:夏の午後》 1883年 葛飾北斎 《冨嶽三十六景 五百らかん寺さゞゐどう》 1831-1834年
ウージェーヌ・イザベイ 《『Six Marines』:港内》 1833年 川瀬巴水 《別府乃朝》 1928年
ウージェーヌ・イザベイ 《『Six Marines』:港内》 1833年 川瀬巴水 《別府乃朝》 1928年

共催:大分合同新聞社
後援:大分県、大分県教育委員会、西日本新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、
   OAB大分朝日放送、エフエム大分、OCT大分ケーブルテレコム

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